16Dec

週末金曜日のドル円相場は
好調なNY株価を背景に米金利が上昇。
これを受けてドル円も円安ドル高進行で取引を終えています。
来週はクリスマスのホリデーシーズンではありますが
アメリカ税制改革案の動向、そして
21日には日銀金融政策決定会合での
黒田総裁の会見もあるので
引き続き値動きには注意が必要となります。
さて、今週も読者の皆さんから
ウォルフ波動についてチャート検証報告などを
頂戴しました。ありがとうございます。
その中から、佐藤さんのご質問をご紹介します。
<佐藤さんのメールです(少し短くしています)>
FOMCでの下落のドル/円に関連して、
「上位足」と「下位足」のウォルフ波動の関係について
ご教示をお願いしたく存じます。
ドル/円ウォルフ波動の現状:
日足:上向き
4時間足:下向き
1時間足:下向き
15分足:上向きウォルフ形成
そこで、ご教示をお願いしたいのですが、
15分足や30分足のウォルフ波動を
上位足に対して逆張り的に適用する場合
どのような条件が必要となるでしょうか?
エントリーの際に
上位足と下位足の向きが
一致することが理想でありますが、
小職もついつい
下位足単独でエントリーすることがあります。
ウォルフでも他のテクニカル同様に
マルチタイムフレームの考え方は
不可避であると理解していますが
「わっかちゃいるけど・・・」が時々出てしまいます。
とのことです。佐藤さんありがとうございます。
佐藤さんはいつもよく分析されていますので
あくまで自分のケースということで
今回のドル円下落時での自分のエントリーのポイントについて
ご紹介させて頂きます。
ちなみに大きな流れの中での
短期足逆張りウォルフは問題ないと思います。
ただし、キレイな形のウェッジで短期足で見た
移動平均線などの確認は必要です。
現状のドル円チャートを日足から追って見てみます。
【ドル/円】日足です。
日足でウォルフ波動を確認すると
現状上方向です。ターゲットは118円付近ですが
今年の春からの114円ー108円のレンジ相場の中で
推移しています。
ウォルフ②④ラインは抜けて来ているので
底堅く推移していくのではと見られます。
ただし、②④ライン抜け付近から
「ヘッド&ショルダー」らしき形も見受けられるので
注意が必要となります。
続いて【ドル/円】4時間足です。
こちらは、ポチさんから送って頂いた
FOMC下落のタイミングと重なる
4時間足ウォルフになります。
予測通り見事に下落となりました。
自分のターゲットへのラインの引き方が
甘かったのか、ターゲットは111円台に到達すると
思っていたのですが、ターゲットライン直前で跳ね返される
形となっています。(精密に引くとターゲットに刺さっている可能性もありますが)
※ちなみにこの最後の反転箇所で
15分足の上方向ウォルフを確認することができます。
(後ほど15分足で紹介します)
ここまで、日足と4時間足を見ましたが
自分の場合は
日足は全体像の確認ということで
監視とエントリーポイントを探る作業は
4時間足のチャートを基本としています。
つづいて
4時間足ウォルフの②④ライン抜けからの
エントリーについてをご紹介しておきます。
(あくまで自分のケースです)
まず、短い足に落とします。
【ドル/円】30分足です。
ここは4時間足のウォルフを信用して
基本的には下への流れと捉えます。
まず頂点からの下落に対して
安値を更新していくはずなので
そこにチャネルライン(ピンクライン)を引きます。
基本的には大き目のチャネル内での推移を
見てトレードを行います。
つまりチャネル上限、下限で一旦決済を入れています。
(もちろん上位足での重要な水平線は引いたりします)
ここは基本的に下落トレンドを確認しているので
戻りが入る場合は「切り上げライン(紫ライン)」を引いて
そこを割り込むのを待って再度エントリーをしています。
そしてチャネルライン(ピンクライン)を上抜けした時点で
この下落トレンドラインは一旦終了となり、目線を整えます。
こうした流れの中で
さらに短い足でウォルフ波動のチャートパターンが
出現してくることがよくあります。
今回は、最後の切り返し部分です。
【ドル/円】15分足です。
こちらが15分足のウォルフ波動です。
この15分足ウォルフターゲットへの到達をもって
今週のドル円相場は終了した形となりました。
自分は時々ブログでも紹介しますが
15分足レベルのウォルフ波動が一番好きです。
なぜなら、4時間足レベルですと
ほとんどのケースが、今回のように
数日間様子をみながらトレードをしていかないといけませんが
15分足ですと、短い時間でターゲットまで動いてくれるので
気持ち的にストレスがなく楽だからです。
ですので
日足や4時間足などの中長期足はとても重要なのですが
中長期足を見ながらも、15分足レベルでのウォルフを狙って
トレードをしていくのも気持ちが楽になるトレードスタイルに
なるかもしれません。
ざっとこのような形ですが
シンプルすぎるかもしれませんがすみません。
自分もあまり悩みすぎずに
「ここを割ったらエントリー」
「ここまで来たら決済」
「ここからここまでの間を狙って行こう」
などシンプルに考えるようにはしています。
ドル円相場は、今のところ上昇しそうに見える形ですが
4時間足のウォルフターゲットが111円台で正しければ
再度調整下落があるかもしれませんので
自分も警戒しながらトレードしていきたいと考えています。
他にも
柳沢さんから豪ドル/カナダドルのチャートを頂いております。
【豪ドル/カナダドル】日足です。
「ウォルフの中にウォルフがあるパターンです。
五点目のダブルボトムのネックライン越えてきてるので
優位性あるかなとみてます」とのことです!
こちらは要チェックですね!!
そして同じく豪ドル絡みで
ワタナベさんと佐藤さんから
豪ドル/円で頂戴しておりました。
(時間足など違いますが同じ付近になります)
【豪ドル/カナダドル】1時間足です。
こちらは自分も監視していたのですが
ピンク色で引いた切り上げラインを
割り込んできており、下落のターンに入る可能性もありますので
上方向の場合はちょっと様子見が必要かなとも思います。
ということで皆様今週もありがとうございました。
ではでは^^
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コメント
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YOUさん
いつも大変お世話になっております。
チャートを使って説明していただいたので、明解です。ありがとうございます。
細かい論点で恐縮ですが、ラインの引き方について、ご教授を頂ければ幸いです。
YOUさんは「精密に引くとターゲットに刺さっている可能性もありますが」と言及されています。
小職は、ウォルフのラインを引く時に、未だに 実体(実態)からか?髭先からか?迷うことがしばしばあります。
そんな時には、ウエッジの形が綺麗に表現される方を採用しています。
そこで、精密に引くとは、どのような引き方なのでしょうか?
何卒ご教授の程、宜しくお願い致します。
佐藤正治
佐藤さん、お疲れさまです。
まず精密なラインとは。。。
仰る通り、実態とヒゲの関係、また、起点となるローソク足はどれが正しいのか?ということが
ポイントとなります。
基本的には佐藤さんの仰る通り、「キレイなウェッジの形」を認識することが重要です。
それを意識するだけで良いと思います。そして、相場の流れを見ながらラインは修正していくと良いかと思います。
最初にラインを引く段階では、自分も判断が難しい場合があり、①④ラインを2本、3本引いたりすることがあるのはそのためです。ですので、曖昧な場合は、頭と尻尾はくれてやれ、ということでターゲットラインの手前に利確ポイントを置いておくのが良いかと思います。それでは宜しくお願いします。
YOUさん
ご教授ありがとうございます。
ラインは修正しても良いとのこと、少し気持ちが楽になります。
まだ駆け出しのラインマンですからYOUさんのように
綺麗なラインは引けませんが、精進を続けていきたいと思っております。
引き続き宜しくお願い致します。
佐藤正治
お疲れさまです!
もちろんラインは値動きに合わせて
修正かけていって大丈夫ですよ。
引き続き宜しくお願いします。