11Apr

4月11日ドル円予想レンジです。
110.50円〜111.40円 (SMBC日興証券)
昨日のNY市場はECB理事会後の
ドラギ総裁の発言を受けて
一旦ユーロドルが下げるなどしたが
最近ユーロ売りドル買いポジションが
大きくたまっていたこともあり
むしろドルを売るきかっけに
なってしまった感がある。
ユーロは買い戻され
同時に、円や豪ドルなども
対ドルで買われたために
ドル円については111円を
割り込む形となった。
本日は複数のFOMCメンバーの講演がある。
ここで、景気楽観論がやや広がってくる中
再び利上げへの言及が
増えてくるかどうかに注目で
そうした場合再び
ドルを買う動きにつながる可能性がある。
3月のFOMCにおけるFRBのハト派化で
アメリカの長期金利が低下しているが
その中でもドルが底堅く推移しており
ドル高圧力が強いことが示唆されている。
ドル円と日米金利差の相関性を見ると
やはり金利差との連動性が
失われていることが分かる。
こうした中でドル高圧力の
要因として考えられるのが
VIX指数が足元で安定していること
だと思われる。
アメリカの金利が下がって
ドル資産のリターンが下がっているが
それでもボラティリティが低い中であれば
ドル買いが可能であるという
市場参加者の思惑が示唆されている。
このような状況は
ユーロドルにも当てはまっていて
つまりマイナス金利の
日本円やユーロに比べれば
多少リターンが下がっても
ドル資産の方が魅力的だという見解が
広がりつつあると言える。
低リターンの米資産ロングをする
キャリートレードの前提条件というのは
低いVIX指数
つまり低ボラティリティであるということだが
最近では投機筋のVIX指数の
ショートポジションが積み上がってきているので
小さなショックでもボラティリティが
上昇しやすくなっている。
ボラティリティが上昇した際には
ドル安円高の動きになる可能性があるので
注意が必要となりそう。

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