11Mar

3月11日ドル円予想レンジです。
110.70円〜111.50円 (大和証券)
先週末の米雇用統計では
雇用者数が市場予想を
大幅に下回り
米金利低下とドル安に振れた。
1月に政府機関閉鎖で増えた短期雇用が
閉鎖解除で減った面もあると思われる。
本日は1月米小売売上高発表を控え
ドル円の上値は重くなりそうだが
統計が予想を上回り反発する可能性もある。
米中通商合意への期待について
米金利が低迷する中
リスクオンの円安がドル円を支えてきた。
直近では中国株高が目立つが
背景では対中関税の引き上げ回避や
引き下げ期待がある。
USTR代表は構造改革の履行確保が重要で
合意が成立しても 、中国に構造改革を
履行させるため長期に渡り関税カードを
温存する必要があるとしており
改革履行が確認できるまでは
追加関税を延期という形を取る可能性がある。
ただ、これでは中国が
アメリカの圧力に屈することになり
関税追加が回避できても
対米輸入拡大が中国経済に
マイナスに働く恐れがある。
中国は合意には
関税の早期撤回が必要としており
アメリカの対応が注目される。
合意に向けては4月以降か
という話題も出ているが
アメリカの対中輸出に比べて
輸入は減らず貿易赤字が
拡大していることもあり
おそらくアメリカは
対中関税を即時撤回しないと考えられる。
構造改革が進めば
段階的に関税を引き下げることで
合意する可能性がある。
米中合意が明確になるまでは
関税の早期撤回自体は
円安要因となるが
今後例えば
半年ごとの閣僚級会合で
段階的な関税引き下げを検討
ということで合意すれば
関税の早期撤回期待の反動で
円安が後退する可能性があると考えられる。
<<本日の重要経済指標>>
21:30 アメリカ・小売売上高

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