25Feb

2月25日ドル円予想レンジです。
110.20円〜111.10円 (三菱UFJMS証券)
先週のドル円は
値幅わずか56銭の小動きに終始。
本日も日米両国で
注目材料に乏しく
明日から始まるパウエルFRB議長の
議会証言を控えた様子見ムードで
方向感の出にくい展開が続きそう。
動きが出ないドル円相場だが
理由は三つある。
第一に、米中通商協議は
貿易不均衡の是正や
為替の安定については合意したようだが
技術覇権を巡る争いは長期化しそうであり
この先完全な決裂も決着もない
中途半端な状態になっている。
第二にファンダメンタルズ面では
最近のアメリカの経済指標は
強弱入り交じっており
景気が加速するとの期待も
失速するとの懸念も
両方盛り上がっていない。
第三にアメリカの金融政策については
忍耐強い様子見に移行したことが
すでに十分織り込まれ
日米の政策金利差は大きく開いたまま
当面は拡大も縮小もしないという
見方が広がっている。
現在のドル円の3ヶ月予想変動率は
6.1%と4年半ぶりの水準まで低下。
動意欠乏観測が強まっている。
このような状況下で動かぬドル円に
しびれを切らした短期筋の売買は
ブレグジット問題で荒れそうな
欧州通貨や派手に動きがちな
新興国通貨に移っている。
アメリカ金融政策の次の一手が
利上げ再開なのか利下げ開始なのかが
明確になるまでドル円は方向感が
出にくい展開が続くと予想される。

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