31Jan

1月31日ドル円予想レンジです。
108.60円〜109.70円 (ソシエテ・G銀行)
昨日のNY市場は
FOMCの結果を受けて
ドル円は109円を割り込む展開に。
パウエルFRB議長の
ハト派的コメントを受けて
ドル安が進んでいるが
予想の範囲内だとも思われ
値幅もやや限定的であったと言える。
本日の米中貿易協議で
良い材料が出れば反発も考えられる。
長期的に見ると米欧の金融政策が
ユーロドル相場の流れを
生んでいると言えるが
通貨オプション市場で
それを先取りする動きが出てきている。
米欧の短期金利差と
ユーロドルの関係を見ると
2006年にFRBが利上げを停止した際
ECBがまだ継続して
利上げを進めたという背景があったため
米欧金利差が縮小して
ユーロドルが大きく上昇した。
昨日のFOMCの結果
FRBの利上げ期待が停止してしまう懸念が生まれ
オプションの需給に変化が生まれる可能性がある。
通貨オプションの需給環境とユーロドル相場を見ると
昨年の前半までは
ユーロの下落とオプション市場での
ユーロの先安感に整合性があった。
ただ、昨年末から
パウエルFRB議長がハト派的発言をしたことを手がかりに
ユーロドルと通貨オプション需給に乖離が生まれ始めた。
これは、先ほどの2006年の相場を思い起こすと
市場参加者も今後ユーロ高ドル安が
進みやすくなると見る傾向が高まっていることを表している。
今後、アメリカの利上げ停止観測が
現実味を帯びてくるとドル安が進みやすくなるが
その先は、ECBと日銀の金融政策正常化への姿勢の差が
為替市場に影響を与えてくると考えられる。
ユーロドルは年末にかけて
1.2台中盤まで大きく値を戻して行くと思われるが
ドル円は105円程度まで
緩やかな下方向への展開も想定される。
<<本日の重要経済指標>>
19:00 ユーロ・実質GDP(速報値)
22:30 アメリカ・雇用コスト指数
22:30 アメリカ・PCEデフレータ
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