21Dec

12月21日ドル円予想レンジです。
110.40円〜111.80円 (三井住友信託銀行NY)
昨日のNY市場は
前日のFBBの利上げによる
株価の下落が引き続き生じ
ダウは一時マイナス700ドルをつけ
ドル円は1日を通じて軟調な展開に。
また、フィラデルフィア連銀の
景気指数が予想を下回ったことも
ドル円の下落を加速させ
111円を割れる場面も見られた。
現在、FRBは経済指標を
より重視する傾向となっていることから
本日の物価指標である
11月の個人消費支出の発表が注目となる。
今回FRBは
来年の利上げは2回と発表した。
現在市場が織り込む
来年のFOMC毎の利上げ確率を見ると
来年12月までに
1回以上利上げする確率は50%程度
2回以上利上げする確率は12%程度
となっている。
今後この状況が
ドルを強くする可能性がある。
しかし一方で株価の下落は
リスク回避的な円買い要因となり
投資家の利上げ期待を剥落させ
ドル円の下落要因ともなる。
FRBの利上げによる
企業の資金調達コストの上昇も顕著で
それが企業収益を圧迫し
株価を上昇させにくい状況にもある。
アメリカ企業が海外で得た利益を
本国に戻すレパトリエーションの金額は
依然として例年より多いものの
その金額は年初から減少しており
企業の借り入れコストの上昇により
企業が自社株買いに回す資金が
減る可能性もある。
また、アメリカでは高い政策金利を背景に
個人向け貯蓄預金の広告も目立ち
リスク資産よりも現金を保有する
インセンティブが上昇している。
来年は利上げによるドル高よりも
株価とドル円の下落に対して
警戒が必要であると考えられる。
<<本日の重要経済指標>>
22:30 アメリカ・実質GDP(確報値)
22:30 アメリカ・耐久財受注(速報値)
24:00 アメリカ・PCEデフレータ
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