10Dec

12月10日ドル円予想レンジです。
112.20円〜113.00円 (ニッセイアセットマネジメント)
先週末のドル円は
雇用統計の下振れと
米国株の下落を受けて
軟調に推移した。
本日もこの流れを引き継ぎ
上値が重い展開が予想される。
18種類のリスク性資産などを
変数にしたリスクオン・オフインデックスと
ドル円相場を見ると、連動性が高く
現在はリスクオフ方向で動いている。
最大の要因は
インデックスの中で比重が大きい
米国株の不安定な動きが挙げられる。
その米国株には
ふたつのリスクオフの兆候が見られる。
ひとつは
アメリカの失業率低下余地が
限定的になってきた点。
失業率のボトムアウトと
S&P500のピークアウトは
ほぼ一致しており
現在アメリカは完全雇用状態であるため
失業率がいつボトムアウトしてきても
おかしくはない。
実際、失業率の6ヶ月の先行指標である
新規失業保険申請件数は
9月の段階でボトムアウトしてきており
ここから計算すると、来年の3月には
失業率が反転上昇しても不思議ではない。
もうひとつは
来年のFRBの利上げ打ち止め観測が
台頭してきた点。
利上げの打ち止め局面では
米国株がピークアウトする傾向がある。
それが最近は前倒しで
動く傾向が株には見られる。
来年の利上げ回数の市場コンセンサスは
1回未満であることを踏まえると
来年の株価の上昇余地は限定的で
その前倒しでリスクオフの円高が
進む可能性が視野に入る。
目処としては
来年半ばにかけて110円割れトライも
考えられる。
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