19Sep

9月19日ドル円予想レンジです。
111.70円〜112.70円 (シティグループ証券)
昨日のNY市場は
米中貿易摩擦懸念が再燃したが
株価は堅調に推移。
これは、年末まで10%、来年からは25%と
2段構えの関税率引き上げとなっており
交渉の時間ができたとの見方が広まったこと
そして、米経済が記録的な高水準にあることから
市場が貿易摩擦に楽観的になっているという
側面があることが考えられる。
豪ドル円をはじめとした
クロス円の反発に引きずられて
ドル円は112円でしっかりとした格好で推移。
本日は日銀政策決定会合があるが
7月の政策調整の後だけに
サプライズはないと考えられる。
ドル円はやや高止まっている印象があるため
短期的には調整リスクの方が大きいかと
思われる。
トランプ政権はすでに
500億ドルの中国からの輸入品に
25%の関税をかけることを決定済みだが
最近の元安でその悪影響は中和されている。
現在中国の対米輸出は年間約5000億ドル。
500億ドルはその10分の1なので
25%の関税の全体の輸出への影響は
2.5%となり、6.5元台が中国元の妥当なプライスとなる。
今回はこれに加えて2000億ドルの輸入品に
10%の関税となるが、同じように計算をすると
6.8元台が元安の目処となり
現在概ねその水準に相当する。
従って、トランプ関税の悪影響は
元安で吸収されてきたことになる。
来年からは10%の関税が25%に引き上げられることに
なりそうだが、その場合は7.2元台まで
元安が進む必要がある。
中国としては資本流出懸念もあるため
2016年の元の安値でもある
7元台を超える元安はそう簡単に
容認できないと思われる。
そうなってくると来年関税率が25%に
引き上げられる場合においては
中国の輸出や景気にも悪影響が
目立ってくることから
市場もネガティブな反応を示し
リスク回避の円高の可能性が
出てくると考えられる。
従って、来年、税率が10%に留まるのか
または、25%に引き上げられるのか、については
為替相場にとって
重要なポイントになってくると考えられる。
<<本日の重要経済指標>>
12:00 日本・日銀政策金利
21:30 アメリカ・経常収支
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