30Aug

8月30日ドル円予想レンジです。
111.15円〜112.15円 (三菱UFJ銀行)
昨日のNY市場では
トルコリラの下落や
アメリカのGDP上方改訂といった
強弱まちまちの材料があったが
市場が一番反応したのは
EUとイギリスが離脱前に合意に至る
楽観論の台頭だった。
これによりポンドが対ドル、対円で上昇。
ただ、市場がややリスクオンになったため
円の方が売られる形となり
ドル円は111.80円台まで上昇する場面が
見られた。
アメリカの長期金利が
3%手前で低迷しており
これがドルの上値を抑えているものの
アメリカの株式相場が非常に堅調で
これが間接的にドルを支えている。
ドル指数と米10年金利とS&P500株価指数の
相関を見てみると
ドル指数と金利は現状相関がない。
一方、ドル指数と株価の相関が
非常に高くなっており
株価が堅調に推移する限り
ドルも底堅く推移しそう。
急落した2月と比べると
アメリカのS&P500の場合
予想PERでみても
それほど割高というわけでもないため
株価を睨みながら、ドル円は
底堅く推移していくのではと思われる。
資本流出への警戒から
中国当局は8月以降
矢継ぎ早に円安抑制策を打ち出してきた。
このため、元安に歯止めがかかって
足元では小康状態を維持している。
ただ9月に入って
仮にアメリカが中国に対して
追加制裁関税を課した場合に
中国としては元安として対抗するのが
合理的だという見方から
市場では元安圧力が再燃する可能性もある。
その場合
周辺のアジア通貨安、新興国通貨安を通じて
ドルが底堅く推移する可能性がある。
ただ、一方で制裁の結果
アメリカ企業への悪影響が警戒されて
株式相場が下落すると
ドルと株の相関が高いということを踏まえて
ドル円を含めてドルが下がってしまうという
リスクもあるため注意が必要。
<<本日の重要経済指標>>
21:30 アメリカ・PCEデフレータ
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