14Aug

8月14日ドル円予想レンジです。
110.00円〜111.50円 (野村証券)
週明けトルコリラ急落の流れが
主要通貨にも影響しているが
特にトルコへの貸出しがある欧州の
金融機関に対するダメージが
警戒されてユーロが大きく下げる
展開があった。
一方ドル円について見てみると
ユーロ安に比べると
ドルは安定しているように見える。
これだけ世界的にリスクオフの流れに
なっている割にドルは崩れていない。
その理由は
米国株が小幅の下落に留まり
全体的なリスクオフが行き過ぎないように
歯止め役になっていることや
円売りポジションが小さいことから
円の買い戻しになりにくくなっている点が
挙げられる。また、最近の傾向として
ユーロが売られたときなどに
機械的にドルを買う人たちが
対ユーロ以外でも全面的に
ドルを買ってしまうということも要因とされ
結果的にドル円にも下支えの効果が
表れるという形になっている。
トルコリラ急落の他通貨への波及については
先進国通貨ではユーロに影響が出たが
新興国通貨では、昨日
南アフリカランドが大きく下げるような
展開があった。
ただし、全体に波及していく可能性は
低いと思われる。
基礎的な通貨の強弱を
経常収支(対GDP比)でみると
トルコ、アルゼンチン、南アフリカは
脆弱ではあるが
その他の新興国通貨は比較的安定的な通貨が多い。
トルコの場合は、エルドアン大統領が
中央銀行の政策に介入するという
異例の政策をやってしまったということもあり
トルコは固有の理由があると言えることから
一般論として
新興国通貨に調整圧力が働くというわけではないと
考えられる。
新興国通貨安に歯止めがかかれば
ユーロは、金融機関へのダメージは
ある程度あるとしても
ECBの政策を根本から覆すことはないと
考えられるため、ユーロ円は
現在の126円あたりから、秋口には
130円の回復も見込めると思われる。
<<本日の重要経済指標>>
17:00 英国・雇用統計
18:00 ドイツ・ZEW景況感指数
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