5Jul

7月5日ドル円予想レンジです。
110.20円〜110.80円 (ニッセイAM)
昨日のNY市場は
独立記念日で休場のため
ドル円は110円半ば近辺で
閑散取引となった。
本日はアメリカによる
対中関税措置や
雇用統計の発表を6日に控えて
狭いレンジ内での推移が予想される。
アメリカの対中関税措置について
今回の関税規模を考えると
適用済みの鉄鋼・アルミ関税額と合わせても
対GDP比0.1%弱となっている。
トランプ減税額の対GDP比と比較すると
およそ6分の1でしかなく
マクロベースでの直接的影響は軽微なため
ドル円の下振れは限定的だと考えられる。
ただ、現在保留中の
2,000億ドル相当の対中関税措置や
自動車関税の引き上げが発動された場合
為替へのインパクトは甚大となり
円高進行のトリガーになる可能性が高く
注意が必要となる。
それを考える上で、1990年代前半の
日米自動車交渉が参考になる。
当時はクリントン大統領が
貿易赤字解消には円高が有効として
日本の高級車に100%の関税付加を
突きつけた。
これらの措置を受けて
アメリカの為替政策に対する
不確実性を示す指数が急上昇し
95年にかけて30%近く円高が進行し
ドル円は一気に100円を割り込んだ。
現時点では、足元の貿易政策に対する
不確実性指数は、当時の3分の1ほどだが
今後、自動車関税引き上げが
現実味を帯びてくると
ドル円は90年代同様、100円割れも
視野に入ってくる。
<<本日の重要経済指標>>
21:15 アメリカ・ADP雇用者数
23:00 アメリカ・ISM非製造業景気指数
27:00 アメリカ・FOMC議事録
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