9May

5月9日ドル円予想レンジです。
108.00円〜110.00円 (野村証券)
昨日のNY時間にトランプ大統領が
イラン核合意から離脱すると表明。
相場を見ると既に織り込み済みということもあり
地政学リスクを反映する
VIX(恐怖)指数もほとんど上がっていない。
今後はアメリカ・イラン2国間の交渉プロセスの中で
アメリカがどのような制裁を掲げるのか
180日の猶予期間の中での動きが注目される。
為替市場では
新興国通過は引き続き下がっており
ドルが全面高という状況。
ドル円に関しては、明日に控えた
アメリカの消費者物価指数があるため
東京時間では円安に傾いているが
しばらくは横ばい圏内の動きと考えられる。
現在、新興国通貨が
アメリカの金利上昇に伴って
かなり売られている。
アメリカの実質金利というのは
普通の名目金利からインフレ率を差し引いているので
投資魅力を表している。
これがアメリカで上がっているということは
他の国からアメリカに資金が戻っているということ。
今のところアメリカの実質金利の上昇というのは
年初来最大で0.4%台程度と比較的抑えられている。
過去と比べると
2013年のバーナンキショックは1.6%
2016年のトランプショックは0.6%
2018年年初〜現在は0.4%
と、今年は限定的な実質金利上昇に留まっている。
ただし、注意すべきは
アメリカの実質金利は今1%に足りていないという点。
これは経済の実力からすると
本来2%くらいになっていないといけないところ
ECBの量的緩和政策で
無理に抑えられていると言える。
従って、今後ECBが7月にも量的緩和政策を
解除する事を予告してくる可能性があるが
そうなるとドラギショックのようなこともあり得る。
そのときにアメリカの大きな金利上昇と新興国通貨の
さらなる下落に注意が必要で
その際はドル円も夏場以降112〜3円まで
上昇していたとしても
110円割れまで押し戻されてしまうこともあるので
注意が必要。
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