2May

5月2日ドル円予想レンジです。
109.40円〜110.20円 (大和証券)
昨日のNY市場は
為替市場でドル高が進んだ。
アメリカがEUなどに対する
鉄鋼・アルミ関税の猶予を
1ヶ月延長するなどと発表したこともあり
ドル円は109.80円を上回った。
ただ、米ISM製造業景気指数が
市場予想を下回ったことで
ドル円は下落する場面も見られた。
本日のドル円は堅調ながら
上値は重いと予想される。
というのも
鉄鋼・アルミ関税や原油高の影響で
ISM指数でも仕入れコストが上昇しており
コストアップを価格に転嫁しきれずに
企業収益が圧迫されている。
そして最近続いている米製造業の
新規受注減速は景気減速の懸念を高める要因になっている。
ここのところアメリカのインフレ期待上昇が
利上げ期待や長期金利を押し上げて
ドル高に働いているが
景気減速懸念と長期金利上昇が重なると
株価に下落圧力がかかるので
今後リスクオフの円高がドル円上昇を押さえやすくなると
考えられる。
また本日はFOMCがある。今回は
政策変更はないと予想されるが
FOMC声明が前回3月と比べて
どう変化するかが注目される。
3月の声明では家計支出と企業設備投資の減速や
インフレ期待が低いままであることが指摘された。
今回インフレ期待の高まりが指摘される可能性が高く
貿易摩擦による成長減速リスクへの言及がなければ
米長期金利がドルをやや上昇させると思われる。
最近の米長期金利の上昇は
国債の増発懸念が背景とも見られているが
昨日米財務省が4-6月期の国債発行を、
急増した1-3月期に比べて大幅に減額する見通しを発表したため
今後は米長期金利とドルが反落する可能性にも注意が必要となる。
<<本日の重要経済指標>>
18:00 ユーロ・実質GDP(速報値)
21:15 アメリカ・ADP雇用者数
27:00 アメリカ・FRB政策金利(FOMC)
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。