18Apr

4月18日ドル円予想レンジです。
106.80円〜107.80円 (FPG証券)
昨日のドル円相場は
日米首脳会談に対する警戒感から
上値が重く方向感のない展開となった。
本日はアメリカ時間に
地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表される。
FRBは景気・物価に強気で
タカ派に傾いてはいるが
今回の報告でそれが裏付けられれば
ドルを支えることになりそう。
一方、日米首脳会談が2日目となり
直接的に為替相場への言及がないと
確認ができれば、107円台が定着し
上値の重さが解消されると考えられる。
現在のドル円相場の
堅調を支える要因として
米国株が高値波乱となっている点が挙げられる。
米S&P500とドルインデックスの推移を見ると
強いリスク先行の元で
アメリカ株が上昇しているときはむしろドルは売られがち。
ただ、米国株がドル金利上昇や
トランプ政策の不透明感もあって
調整局面を迎えてきている。
マーケット全体に過熱感がなくなり
適温相場となったことで
相対的なドル金利の優位性が見直されて
ドルは金利との相関を取り戻して堅調となっている。
そしてもうひとつの要因として
投機的な円売りポジションが手仕舞われて
円の買い戻しによる円高リスクが大きく後退している点が
挙げられる。
シカゴ通貨先物のポジション動向を見てみると
足元ではわずかに買い越しとなっている。
これはリスク回避を促すイベントが発生しても
円の買い戻しが発生しにくいということを意味している。
アメリカと欧州の景気が堅調で
金融市場も安定しており
リスク回避を材料に積極的に
円を買う状況でもないという理由から
円高に対する耐久力がついたといえそう。
しかし、こうした状況は
手放しのリスクテイクが難しくなっている点から生じており
ドル円の上昇力は、まだ鈍いといえる。
ドル円相場はFRBの利上げを確認しながら
進退でスタミナを固めつつ
ドル高円安はゆっくりと進む展開となりそう。
<<本日の重要経済指標>>
17:30 英国・消費者物価指数
27:00 アメリカ地区連銀経済報告(ベージュブック)
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