16Mar

3月16日ドル円予想レンジです。
105.80円〜107.20円 (フィスコNY)
昨のNY市場は
米国の比較的良好な経済指標に加え
保護貿易推進派の
ナバロ国家通商会議委員長が
世界の貿易戦争を勃発させることなく
関税を導入させることが可能だと発言し
警戒感が後退、ドル買いや
リスク選好の円売りが再燃した。
また、ユーロは
イタリアでポピュリズム政党が
主導する可能性が懸念されて
軟調に推移した。
本日は
米国の保護主義を警戒するドル売りと
来週予定されている
FOMC連邦公開市場委員会の
追加利上げを織り込むドル買いで
レンジ内でのもみ合いが
継続すると予想される。
トランプ大統領は現在
選挙時から掲げている
巨大な貿易赤字是正に取り組んでいる。
グローバリストの閣僚を排除し
対中国輸入に大幅な関税導入を検討するなど
保護貿易を強める可能性で
ドルの弱気派が増えつつある。
一方で
米国のインフレは恐れられていたほど
急進が見られず
FOMCが利上げを急ぐ必要もなくなった。
米国経済がインフレなき成長を維持する
ゴルディロックス経済入りとの期待も強まっている。
さらに国家経済会議の新委員長クドロー氏は
自由貿易派で、官邸でもライアン下院議長と同じく
的を絞った関税導入を推奨している。
また「キングドル(通貨の王様ドル)を
買って金を売る」と宣言するほどの
ドル信奉者としても知られている。
今後は共和党が中間選挙に向けて
今年中に税制改革第二弾を
検討していることも含めて
ドル買い要因となり
ドル円は当面105円近辺で
ドルの底固めに入る可能性があると見られる。
<本日の重要経済指標>
22:15 アメリカ・鉱工業生産指数
23:00 アメリカ・ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
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