29Jan

1月29日ドル円予想レンジです。
108.20円〜109.20円 (大和証券)
先週末のドル円は
108.29円まで下落が進行。
黒田日銀総裁が
賃金と物価は緩やかに上昇しており
インフレ率が目標に近づきつつある
との認識を示したことが
日銀の出口政策期待を高め
円高に働いた形となった。
本日については
ドル円は反発材料に乏しく
直近安値近辺で推移することが
予想される。
NY時間ではアメリカ12月個人消費が
発表されるが、年末商戦が好調だったこともあり
消費支出は前月比0.3%増と
堅調な伸びが市場で予想されている。
ただ、可処分所得に対する
消費支出の割合を示す
「消費性向」は過去最高に迫る高水準のため
消費の伸びは高まりにくいとも思われる。
消費支出が市場予想を下回ると
ドル円の下落に作用すると考えられる。
現状アメリカの長期金利が
上昇してきたわりに
ドル円が弱いといえる。
アメリカでは商品市況の上昇などにより
期待インフレ率が名目金利を押し上げた一方で
かなり長期間、景気拡大が続いてきただけに
期待成長率は高まりにくく
実質金利の上昇は限定的。
アメリカの経済指標が予想外に強くなれば
実質金利とドル円を押し上げやすくなるが
最近はアメリカの経済指標が
市場予想を下回るケースが目立ちはじめている。
期待インフレ率の上昇が続けば
利上げ期待を強め、実質金利もドル円も
上昇しやすくなるが、それは
商品市況にかかっていると言える。
高騰している原油価格が反落すると
期待インフレ率とアメリカの金利を押し下げて
ドル円の下落に働くので注意が必要となる。
<<本日の重要経済指標>>
22:30 アメリカ・PCEデフレータ
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。