7Dec

12月7日ドル円予想レンジです。
111.80円〜112.80円 (三菱東京UFJ銀行)
昨日のNY市場は
リスク回避の動きがやや続いたので
円が最強通貨となったが
一方でドルも強かったので
ドル円はさほど値動きがなかった。
ただ、そのしわ寄せとして
クロス円の円高が顕著に進んだ。
本日については
週末の雇用統計や
税制改革に期待したドル買いが
概ね一巡したと思われるため
ドル高円安方向には
少し重い展開が予想される。
引き続き
リスク回避の動きは残ると思われるので
円高に警戒が必要とはなるが
ただ、12月は米ドルも比較的しっかりと
推移しているため
ドル円はやや方向感が出にくく
クロス円での円高に引き続き注意が必要だと
考えられる。
今年は
アメリカ経済の好調を反映して
利上げが行われて
2年債の利回りは
年初1.37%から
直近1.81%まで
上昇していることから
教科書的に言えば
ドル高となるはずだが
ここまで「ドル指数」「ドル円」ともに
ドル安が続いている。
このドル安円高の背景として
アメリカの長期金利や
日本のインフレ期待の低迷が
考えられる。
ドル円と日米金利差の
中長期的な相関度合いの強さの推移を見ると
足元では
米2年債との相関が顕著に下落する一方で
長期10年債との相関は高さを維持している。
本来長期金利というのは
様々な要素を見ているので
為替と必ずしも相関が高いわけではないが
現状相関性が高い。
ということから
市場参加者の誰もが
目先のアメリカ経済の好調や
12月を含めてこの先2~3回の利上げは
織り込み済みという現状が見える。
今後のドル円上昇のためには
短期ベースでの金利上昇に対して
ドル円は反応しなくなってきているので
やはり長期金利の上昇が必要になってくる。
そのためには
アメリカの経済成長やインフレが
長期的に見て加速するという見方の台頭が必要だが
アメリカでの金融正常化の進展につれて
そのハードルは高いと思われ
やはりしばらくドルは
上値が重い展開が続くかもしれない。
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