28Nov

11月28日ドル円予想レンジです。
110.70円〜111.70円 (ソニーフィナンシャル)
ここのところのドル安の流れから
昨日もドル円は一時111円を割り込む場面が見られた。
このドル安の流れは
FOMCメンバーがインフレの加速に対して
あまり自信が持てなくなってきているのでは?という
見方が広がってきていることが背景にあると考えられる。
先週行われた
イエレンFRB議長の講演で
「拙速な利上げによるリスク」
「将来のインフレ期待に下振れの兆しが見られる」
という発言があったが
これは、これまでの
「遅すぎる利上げにリスクがある」
といった見方とだいぶ異なることになる。
また、FOMC議事要旨にしても
「インフレの低迷は一時的ではない」という
見方も示されていた。
市場の期待インフレ率を示す
「ブレイクイーブン・インフレ率」というものがあるが
これを見ると最近上値が重くなってきている。
この数値は本来、原油価格と相関性が高いが
直近の原油高でも数値が伸びていない。
これは、市場参加者の間で
「インフレ低迷は長期化する」
という見方が根強いことを示している。
アメリカのインフレ率は
来年になるとさすがにじわりと上がり
長期金利の上昇とともに
ドルも緩やかに上向くと思われるが
ただ、今週に関していえば
OPEC総会で、減産延長で合意して
仮に原油価格がもう一段上昇したとしても
ドル円の上昇には繋がらず
上値が重い展開は継続すると考えられる。
<<本日の重要経済指標>>
24:00 アメリカ・コンファレンスボード消費者信頼感指数
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