15Nov

11月15日ドル円予想レンジです。
112.50円〜114.50円 (野村証券)
昨日の欧米市場では
株価の下落が続いている。
振り返ると3週間前に
ECB欧州中央銀行ドラギ総裁が
ハト派的な発言をし
そこからグローバルに金利が低下
その中で株が買われるという
過熱気味の流動性相場があった。
しかし先週の日本株の調整以降は
過熱感が収まった状態になってきた。
まもなく株価は安定するものと見られるが
そうなればドル円も底堅くなってくると見られる。
本日は
アメリカで消費者物価指数が発表される。
先月10月分の発表となるが
エネルギー、食品を除く
コア・ベースで前月比プラス0.2%というのが市場の予想。
この数値を下回ると
来年の利上げペースがゆっくりになるのではと判断され
ドルが売られて、ドル円は
112円台に下落することも考えられる。
逆に、数値を上回れば
114円台乗せが期待できる。
ドル円にとって
最も重要なファンダメンタルズは
もちろんアメリカの利上げ政策ではあるが
その利上げペースを決めるのは
アメリカの景気とインフレとなり
さらにその一歩手前で考えると
やはり「中国の景気状態」から及んでくる影響が大きい。
その中国景気の判断材料として
鉄鋼価格が重要となる。
中国の鉄鋼価格と
アメリカのISM製造業指数は
連動性がよく見られる。
このような関係に注目すると
中国経済はまだ堅調ということで
おそらくアメリカの利上げにとっても
12月のFOMC、さらには来年3月のFOMCでも
利上げをする重要なサポート役になると考えられる。
従ってドル円相場は
1ドル120円というレベルは
年内は時間切れという様相はあるが
来年3月末までには達成可能なレベルと考えられる。
<<本日の重要経済指標>>
18:30 英国・雇用統計
22:30 アメリカ・小売売上高
22:30 アメリカ・消費者物価指数
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