21Aug

8月21日ドル円予想レンジです。
108.70円〜109.70円 (FPG証券)
先週末は
トランプ政権運営に対する不安感と
欧州でのテロなどから
海外市場でも円全面高の展開が続いていたが
米首席戦略官で影の大統領とも言われていた
バノン氏が解任されるという報道と
米指標がやや良好だったことを受けて
米株が反発、長期金利も回復し
ドル円相場は「円高一服」といった流れに。
本日のドル円は
円高は一旦収まったものの
材料が少ないため
まだ不安定な展開は継続すると予想される。
円の買い戻しが進んでいる中で
109円台で落ち着けるかどうかに注目。
ユーロとの関係で
ドル円の直近動向を見てみると
ここ最近進んでいるユーロ高だが
投機勢の動きとして、5月から
「ユーロを買う、豪ドルを買う」一方で
「円を売る、米ドルを売る」という流れとなっていた。
これが
直近の様々な不安定要因を背景に
「円の買い戻し」が活発化して
「円全面高」になってきている。
投機筋ポジションをみると
米ドルは買い戻し余地があるものの
トランプ政権の政策不安や
低インフレで金利先高感が後退している中
米ドルが戻らない状況が続いているため
「ユーロ売り、円買い」となって
ドル円相場に下押し圧力をかけている。
ここのところ
「ECBの出口戦略に対する慎重な姿勢」
「ECBからのユーロ高への牽制発言」
「欧州テロ」などがあり
これらが長く続いたユーロ高に影響を与えてくると
一時的にせよ、「ユーロ売り、円買い」となり
さらなる円高の継続に繫がりかねない。
逆に今後、米ドルが反発するためには
円の買い戻しが進んでいることで
円高圧力は徐々に減ってくることにはなるが
加えて
「アメリカサイドの強い材料」が必要となる。
これが出てくると
ユーロが対米ドルで「ユーロ安ドル高」になるため
ドル円も本格上昇に転じてくる。
ただし、次のECB、FOMCがある9月頃までは
時間を要するのではないかとも考えられる。
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