10Nov

11月10日ドル円予想レンジです。
112.80円〜113.80円 (三菱東京UFJ銀行)
昨日のNY市場は
株価が軟調に推移したことと
米税制改革の目玉である
法人税減税の先送り報道が出たことで
ドル安円高が進み、ドル円は
一時113.10円付近まで進んだ。
その後株価がやや持ち直したことで
113.40円付近まで値を戻している。
昨日は日経株価が
やや波乱含みの引け方をしていたが
先物でも少し売られていることから
本日も株安円高に少し警戒が必要かと思われる。
ドル円は場合によっては113円を割り込む場面も
想定しておく必要がある。
現状、日本株の上昇の盛り上がりに比べて
ドル高円安が進んでいないドル円。
今年10月以降には
ドル高円安への期待材料が多数あったが
これらの多くが期待はずれまたは不発に終った。
「米税制改革の進展」…実施時期、実現性期待の後退
「タカ派のFRB議長人事」…ハト派寄りのパウエル理事に
「米12月利上げ」…織り込み済み
「ユーロ圏など正常化の進展」…かなり慎重、通貨高牽制も
「円売り加速」…カウンターの円買い
以上が材料の内容になる。
しかし逆に
ドル安円安にも進まないということは
ドルが堅調であるということでもある。
この時期は年末を意識した
ドル資金に対する需給が引き締まりやすい。
「ドル円」と直物為替相場と先物為替相場の乖離を示す
「直先スプレッド」の関係性を見ると
現在、直先スプレッドが
ドルの調達需要が強い場面を示している。
こうした場面では
スポット市場でもドルがやや強含んで推移する傾向が強い。
この流れから年内については
ドル円相場は大きくは「ドル安円高」に進みにくいと言える。
しかし、昨年もそうだったが
ドル需給というのは、年末から年始にかけて一旦緩んでいく。
従って、昨年同様に
年明け以降は直先スプレッドも戻り
ドル円のスポット相場もやや「ドル安円高」傾向に戻ると考えられる。
つまりドル円は
年内は堅調に推移し
年明けには軟調になると予想される。
関連記事
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。